じま〜ん。

もののけ姫の曲聴いてたら思い出したんですけど、去年ウチの学校にいらっしゃったんですよ。
松田洋治さんが。
「え？誰それ？」な人がほとんどでしょうが。

松田洋治さんっていうのはですねー、主に舞台で活躍してらっしゃる俳優さんでして、昔は名子役として有名だった方なんです。
で、もののけ姫のアシタカヒコ様の声やった人でもあるんだなこれが！
ナウシカでもアスベル役やったそうですが、こっちはあんまり印象ないなぁ。
アシタカがきっかけで声のお仕事が多くなったとか。
私の大好き作品「風光る（渡辺多恵子先生）」のドラマCDでは総ちゃん（沖田総司）役やってて、これで初めて知りました。

でね、でね〜。聞いちゃったのですよ！
何をってアシタカの声を！！
講演会始まって自己紹介があって、いよいよお話に入るぞって時に！
「皆さんちょっと目をつむってもらえますか」
？？となったけどここはおとなしく…と目をつむったら、松田さんがいきなりナレーションっぽく語り始めたのです。

—ここは太古の森の中、貴方がそこを進んでいくと暗い洞窟が見えました—

ふんふん。

—そこには一人の少年が倒れています—

へえ。

—更に奥、少年の向こうには白いおお〜きな山犬が居ます—

…………ん？

—少年は犬に向かって叫びました………—



「あの子を解き放て！あの子は人間だぞ！！」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ！！？



静まり返った教室に響く凛とした声。
まさかのアシタカヒコ様降臨！

当然のごとく教室一杯の拍手喝采ですよ。
いや、まさか聞けるとは思ってなかった。
だってあちらはお話しするために来てるわけだし、なんだか頼みにくいじゃないですか。
「これが僕らで言うところの『摑みはオッケーってヤツですね』」なんて教室中が湧く中、飄々と言っちゃう松田さんが素敵でした…v

お話も凄く面白くて、なんでこんな講演会があんなにちみっこくしか告知されていなかったのかと不思議でなりません。（まあおかげで人数も30人ほどでなんだか優越感を味わえたワケなんですが）
一号館にあるエレベーター二台の壁にサークル募集やら個展のお知らせやらと一緒に、おまけにシアンの単色カラー刷りで色あせた感じの小さい告知があっただけなんですよ！
マジでよく見つけた私！
何回もエレベーターに乗っては確認しました。一回の乗る時間って短いから（笑）

とても楽しくって嬉しくって興奮しながら翌日も友達に自慢しまくってたのですが、にわかファンだったのでサインまで頼めなかったことだけが悔しくて仕方ありません…！
まあ、そんなことも含めて良き思い出。