23・おもいきり照れる

ミレイユに不意打ちでなんか言われたジルさん。


「なに、『ジルさん大好き』とでも言われた？」

「今更そんなことで動揺するか」

「じゃあ『ジルさん素敵〜』とか『男前！』とか？」

「馬鹿な」

「なら一体なんなんなのさ、その崩れまくったニヤニヤ顔は」

「なっ！誰がニヤニヤ…っ！」

「ほぉら口の端がこらえきれてないよ〜？」

「う、うるさい！そっちこそニタニタしやがって！」

「あれ〜、なんでそっち向いちゃうの。珍しいんだからもっと見せてよ〜」

「あんた絶対楽しんでるだろ！」

「あたりまえじゃない」


結局何言われたんでしょうね。

ちなみにからかってるのはアブソルトさん。
そしてジルさんはロリコンじゃありません。…念のため。父兄愛だ。

8・泣くのを堪える

巫女という重責をその身に背負ってそれでも思いっきり笑えるのは彼女の強さなのです。
だからこそ、どうしても辛い時や苦しい時には泣けないのです。
自分の立場を理解しているからこそ泣けない。
周りの人に心配かけたくないから泣けない。
……泣きたくても泣けない。

それでも無理やり笑おうとするからその度にジルフェスさんが怒るのです。
そうしてもらえれば怒られたことを口実に思いっきり泣けます。
自分を抑えながら泣くミレイユの背中をなでながらジルフェスさんはまた眉間にしわを寄せるのでした。

31・ため息をこぼす

お題『31・ため息をこぼす』です。
なんか知らないけど掲示板にアップできなかったので先にこっちに。
明日にでももう一回やってみるか〜。


「今月の生活費……。」

甘味ジャンキーな師匠を持つと苦労します…って、度を超えすぎだろ。
『数量限定レインボーキャンディ』によって最後の砦として残しておいたお金も底をつき、明日からどうしましょう。
ちなみに先月は『本場インドのカレー風味チョコレート』によってトドメを刺されました。

「一所にとどまらない旅の暮らしで限定キャンディだけ握りしめてたってしょうがないじゃないですか！」
…面と向かってそう言えれば苦労しないんだけどね；

アインスくんは望んでもないのに苦労性。器用貧乏のジルフェスさんと不幸話に花咲かせられるでしょう。
主に自分が使えてる人たちへの愚痴大会になると思う（笑）

6・目を丸くする

俺の周りはこんなのばかり。
せっかく丁寧に説明してやったことがバカバカしい。

「へえ〜、そうなんですか」
「ふ〜ん、知らなかったなあ」

………お前らな。

「知らないわけあるか！自分の役職言ってみろ！！」
「巫女です」
「教団直属の医者だねえ」
「………………わかってるならもういい」

なんで教団の中枢部にいるやつが開祖の名前も知らないんだ…。
つっこみ疲れた彼の落とすため息は今日も重い。

29・ほほえましい

「あれっ」
いつのまにか留まっていた髪飾り